憧れの人を始めて見て
昨日ティッシュタイムフェスを観に東京まで行き、初めて憧れの銀杏BOYZを観た。
初めて峯田の曲に出逢ったのは高校2年の春だった気がする。
さくらの唄の一曲目「アホンダラ行進曲」を聴いて頭にドカーン!と来たのを今でも覚えている。「死にかけたままの情熱が!!こんなモンかと僕に問いかける」という歌詞にとても影響を受けた。
そもそも当時THE思春期、THE反抗期だった自分はHi-standardやMxPxなどのパンクばかり聴いていたが、峯田の様ないわゆる青春パンクというジャンルを聴いたのはこの時が初めてだった。
他の、ラブラブした綺麗なラブソングを聴いている人達からするとただの汚くてうるさいバンドかもしれないが、
教室の端から好きな人をただ見ているだけ、妄想しているだけ、の世界観がすごく自分にハマった。いかにも脳に影響を及ぼしそうなあのサウンドも心地よかった。
当時好きだった女の子の事を考えながら「佳代」を聴いて毎日学校から帰っていた事を思い出すと笑えてくる。
ところが、、
昨日そんな大好きな銀杏を生で観たのに、何故かしっくり来なかった様な気がする。勿論すごくカッコよかったし鳥肌がたった部分もあったが、どこか薄く感じたと言うか響かない部分があったと言うか、とにかく上手く言えない。
最初は疲れのせいだと思っていたが、途中「若者たち」と言う曲が始まった時、目の前に居たチャラ〜イJKが一人で涙を流していたのを見て、何となく分かった気がした。かつて自分も「若者たち」を聴いて涙を流した事を思い出した。
今回のライブで少ししっくり来ない部分があったのは、自分自身が高校生の時の悩みや不安が消えたからなのだと思う。
それでも、今もこれからも銀杏BOYZは青春そのものに変わりはない。
そんな事を考えつつ、新幹線で駅弁を食べながら帰って来た。